岡山晴れの国ぐらし

移住者インタビュー

あかし ゆかさん

瀬戸内海の美しい眺めに癒やされつつ、 二地域居住や移住を楽しむ人々に 刺激をもらえる、私のパワースポット。

編集者・ライター/本屋「aru」店主 あかし ゆかさん

プロフィール

京都府出身
大学卒業後、東京のIT企業のブランディング部門で5年間、取材・記事制作に従事
会社員を続けながら業務では扱えない生活文化などの分野で記事制作・編集の副業を展開
2020年3月にフリーの編集者・ライターとなり、2021年5月、倉敷市児島に本屋「aru」を開業
東京と倉敷で二地域居住実践中

移住先

東京と倉敷の二地域居住

きっかけはワーケーション

会社を辞めてフリーの編集者・ライターになった2020年、環境の変化やコロナ禍などで精神的に落ち込んでいた時に、友達の山脇耀平さんが、運営する海の見える宿泊施設「DENIM HOSTEL float」(以下float)に「来てみたら」と声を掛けてくれたんです。
それで、7月に2週間ほど滞在し、ゆったり休みながら仕事をしてみたら不思議と肌になじんだんです。
しかも、山脇さんと島田さん兄弟の縁で、floatには全国各地からユニークな活動をしている人が集まります。
二人を通じて知り合った岡山県内の友人たちも面白い。多様な人と出会える環境は魅力的で、何かが生まれそうだと感じ、「こっちに拠点を持ちたいな」と思い始めました。

きっかけはワーケーション

海の見える本屋をつくろう

これまで、いろんな土地で海を見てきましたが、瀬戸内海が一番好きです。
穏やかで淡い色合い、パステルカラーに包まれる時間、夕暮れにピンク色に染まる空もいいなと思います。
さらに、山脇さんから、この物件が空いていると聞き、もともと本が好きな私は「ここで本屋をやりたい」と思い、「開店準備のために毎月来よう」という自然な流れで二地域居住生活が始まりました。
物件は民家で、数年間、使われていなかったので、傷んでいた土台の修繕、床の張り替えなどのリフォームは、山脇さん兄弟に紹介してもらった職人に依頼しました。
お店では、読むと穏やかな気持ちになれる本、瀬戸内海の空気に合う優しい雰囲気の本を置いています。
地元からも遠方からも、さまざまな方が来てくださいます。

海の見える本屋をつくろう

自然、人、お店…地域に感じる魅力

瀬戸内海の景色がやはり何ものにも代え難いと思います。
ほかにも、岡山に移住してきた人や二地域居住をしている人が増えてきているので、そういった方々との交流も楽しんでいます。
近隣エリアには飲食店などすてきなお店がたくさんありますし、児島の繊維産業にも興味があります。
休日には気軽に瀬戸内海の島を訪れることもできるし、そういう行きたい場所が近くにたくさんあるのも魅力だと感じます。

自然、人、お店…地域に感じる魅力

二地域居住を長く続けたい

現在は1か月のうち20日が東京、10日が倉敷のペースで往来しています。
倉敷にはアパートを借り、車も購入しました。
東京と倉敷を往来するうち、どちらも新鮮に感じるようになりました。
東京でたくさんの人に会いながらインプットする自分も、倉敷でゆっくりお客様と向き合いながら本屋を営む時間も、どちらも大切。
定期的に環境が変わることで、私にとって「どちらも必要」なのだと気付きました。
できることならこの生活を続けたいですが、出産などの環境の変化があった時には、柔軟に選択をしていきたいなと思っています。

二地域居住を長く続けたい

あかしさんのキーパーソン 山脇耀平さん

(山脇さん)関東の大学在学中に、弟と二人でデニムブランド「EVERY DENIM(現:ITONAMI)」を岡山で立ち上げました。
2018年4月から1年3か月かけて、弟と一緒にキャンピングカーで全国47都道府県を巡ってデニムを販売。各地で温かく迎えてもらえた経験から、次は自分たちが迎える側になろうと海の見える宿泊施設「DENIM HOSTEL float」の開業に至りました。
SNSなどを通して、価値観の合う人たちとつながりを築けるので、住む場所にこだわらず、関東と地方に拠点を持つ人や、各地を転々とするノマドワーカーなど自分に合う移住スタイルを選ぶ人が増えています。
いろいろなつながりがあるので、ぜひ相談してみてください。

あかしさんのキーパーソン 山脇耀平さん