岡山晴れの国ぐらし

移住者インタビュー

池田 裕之さん

水汲み、薪割り、DIY…、毎日がキャンプみたいで不便だけど楽しい!

3D-CAD技術者(鉄骨施工図・原寸) 池田 裕之さん

プロフィール

千葉県出身
建築系の鉄骨施工図を作図するプロとして独立
家族構成は、妻と子ども2人(移住当時は小学6年生と1年生)
コロナ禍に自宅で仕事をするうち、「この仕事はどこでもできる」と確信し、家族みんなの憧れだった「山ぐらし」を決心
2020年、久米南町の南部、ブドウ栽培が盛んな標高300mの山手地区へIターン移住

移住先

久米南町

いつかツリーハウスをつくりたい!

家族みんなアウトドア好き。
子どもたちとはツリーハウスをつくる約束をしていたものの、「山ぐらしをしたい」という私の夢に子どもたちを巻き込むのは不安でしたが、家族は大喜びしてくれました。
食べ物がおいしそうな岡山県に興味を持ち、お試し住宅に2回滞在。
都内の「とっとり・おかやま新橋館(移住・しごと相談コーナー)」に相談して、地域ぐるみで子育てに取り組む町を探していたところ、たまたま山の上の一軒家と、その地区に移住者を迎え入れている団体「コンシーデレ山手」につながったのです。

いつかツリーハウスをつくりたい!

決め手となったオンライン交流会

現在住んでいる地域には1回訪れただけで、でもなかなか再訪もできない中、移住を決めていいのか悩み、久米南町役場の方に相談したところ、「コンシーデレ山手」の皆さんとオンラインで交流する機会をつくってくれました。
地域の雰囲気がよく分かり、何よりも同学年の子どものいるご家族から学校の詳しい様子を聞けたことが移住の決め手になりました。
小学6年生の3学期から転入する長男の制服をどうしようかと悩んでいたら、「どうにかするから」とすぐに調達してくれたり、引っ越しの際にも何十人もの皆さんが家の片付けなど手伝ってくれたり、みんなが助け合う地域のつながりがとても心強かったですね。
今では、私も「コンシーデレ山手」に加入し、地域ぐるみで移住者を迎え入れるお手伝いをしています。

決め手となったオンライン交流会

最大の悩み「古民家改修」は最高の楽しみ

もともと古民家を買ってセルフリノベーションしたいという思いはありました。
購入した築70年以上の古民家は雨漏りもするし、床の傷みも激しかったのですが、一部プロの力を借りつつ、動画や本を参考にしながら床の貼りかえや壁の修繕はセルフリノベーションを楽しんでいます。
お風呂は井戸水を灯油と薪のボイラーで沸かしていますが、薪割りは子どもたちにも手伝ってもらいながら自分たちでしています。
薪で沸かすとお湯の質が全然違って、子どもたちもとても気持ちいいと喜んでいます。
移住による最大の変化は、大好きだったキャンプに行かなくなったこと。
水汲みや薪割り、バーベキュー、釣りなど、毎日がキャンプみたいで不便な生活を楽しんでいます。

最大の悩み「古民家改修」は最高の楽しみ

家族の夢が地域の夢に!ツリーハウス実現へ

田んぼを借りたので、せっかくなら子どもたちに田植えを体験させてあげたいと思い、子どもの同級生たちに声掛けをしたところ、機械化が進んでいて、親世代でもやったことのない人がほとんどでした。
久米南町の自然の魅力をみんなに改めて知ってもらいたいと考え、2023年に妻が任意団体を立ち上げ、農業体験や地域の大学生や中高生、その親世代と一緒に子どもたちの居場所となるツリーハウスづくりにも取り組んでいます。
「見晴らしのいいところにツリーハウスをつくろう」を目標に、町内の子どもたちが集まれるような秘密基地をつくる予定です。
田舎暮らしはやりたいことがどんどん増えてとても忙しいですが、それを楽しめるかどうかがポイントだと思います。