岡山晴れの国ぐらし

移住者インタビュー

恒枝 直豆さん

職人としての理想と住まいの理想を実現した、広々とした我が家

備前焼職人 恒枝 直豆さん

プロフィール

岡山県倉敷市出身
愛媛県の大学を卒業後岡山県の企業へ就職したが退職し、備前焼の修行を経て北海道へ
北海道では廃校を活用して作家活動を続けていたが、「普段使いできる備前焼」をさらに追求するため岡山へ戻ることを決意
家族構成は妻と子ども1人(移住時中学生)

移住先

浅口市

備前焼の新しい可能性を求めて、岡山で再出発

私はもともと倉敷市出身で器屋を営む両親の元で育ちました。

岡山で備前焼作家としての修行を積んで独立し、その後、学生時代に半年間住み込みバイトをしていた馴染み深い北海道へ移住。廃校を活用して制作活動を続け「普段使いできる備前焼」を追求していました。

15年そこで過ごしましたが土地の維持や岡山からの土の運搬、窯の手直しなど課題が出てきたことや、「備前焼の製法ではあるけれど北海道で制作したものを備前焼と呼べるのか」という自身の疑問も生まれました。そこで妻と相談した結果、備前焼の本場である岡山県に戻ってもう一度始めようという話になり、移住を決意しました。

もともと岡山の住みやすさは知っていたので、家族と心地よく暮らしながら自分の夢を実現できる場所だと思ったからです。

備前焼の新しい可能性を求めて、岡山で再出発

予想以上の物件との出会いが、移住の決め手

移住の約1年前から、住む場所や家探しを始めました。インターネットで「古民家」「岡山県」などのキーワードで検索を重ね、じっくりと候補地を見極めていきました。とは言っても、情報社会の今、選択肢が多いのでまずは譲れない条件を洗い出しました。

まず、備前焼の制作環境を整える広いスペースがあること。必要な粘土や薪、完成した作品、さらに窯を設置できる場所が必要だからです。また、当時中学生だった娘の通学や進学の利便性を考えて、山陽本線沿いがいいなと思っていました。それから、実家の倉敷から1時間程で移動できる場所であること。さまざまな条件を設けた上で見つかったのが、広さが抜群の11LDKという現在の住まいです。サイトで見つけた時に「これだ!」と思ったのですが、分からないところは倉敷の両親にお願いして、実際に見に行ってサイトに載っていない部分も写真に撮って送ってもらいました。自分自身でも直前に視察に行けたため、住んでからの不安はほとんどなかったです。

山に囲まれた自然豊かな環境ながら、普段の買い物は車で約5分でスーパーやコンビニもあるので、不便がないです。北海道よりもお店などの施設との距離感は近くて嬉しいです。

予想以上の物件との出会いが、移住の決め手

リノベーションで実現した、快適で心地よい我が家

この家は水回りのリフォームは済んでいたのですが、住むにあたりいろいろリノベーションをしました。土壁の建物であることから、いくつか予想外の事態に直面することがありました。

エアコンを設置する時に分かったのですが、土壁に穴を開ける技術が必要で、普通のお店では対応できず、引き受けてくれる業者さんがなかなかいなかったんですが、なんとか設置できました。それと、北海道で愛用していた本州では見かけないFF式ストーブを持ってきていたのですが、タンクや壁に穴をあけて取り付けができる業者さんがいませんでした。でもお気に入りの家電だったためどうしても諦めきれなくて「なんとか取り付けられないか」とエアコン設置でお世話になった方に相談してみると、知り合いの水道屋さんを紹介してくれて「おもしろそうだね、調べてやってみるよ」と言ってくれる方と出会えました。親切な方とのご縁に恵まれたことで無事ストーブも使用できるようになったし、人の縁の大切さを感じました。

その他にも、床板を張り替えたりキッチンの窓枠に壁を打ちつけたり、外壁を自分で塗り足したり。自分たちが住みやすいよう少しずつ改良していきました。自分の手で改修しながら作り上げたこの家は理想が詰まっていて、居心地が良い空間に仕上がったのでとても気に入っています。

リノベーションで実現した、快適で心地よい我が家

これから移住を考えている方々へ

北海道では集会や新年会、お祭りなどがあり、コミュニティのつながりが濃くて賑やかでした。今は静かで落ち着いた環境で、程よくご近所付き合いができていて日々心地よく感じています。

唯一後悔したことを挙げるとすれば、移住に関して事前に市にあまり相談しなかったことです。浅口市には、空き家情報バンクや空き家利活用事業補助金などの移住者を迎えるための制度があるのですが、当時は全く知りませんでした。それらをうまく活用すれば準備がもっとスムーズだったかもしれませんね。移住を検討している方には、事前に自治体などで自分が利用できる制度をしっかり確認することをおすすめします。

現在は、他の方にも移住の魅力をぜひ知ってほしいと思い、移住フェアや移住促進活動への参加を積極的に行っています。これから一歩踏み出そうとしている全ての方々に、自分らしく、ありのままで生活できる移住の魅力をお伝えしていきたいです。

これから移住を考えている方々へ