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先輩移住者の体験談

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【就農】地域に認められる農業を~瀬戸内市・森部さん~

森部真史さん

森部真史さん
移住形態:
Iターン
移住時期:
平成12年(当時33歳)
前住所:
大阪府
現住所:
瀬戸内市
現在のお仕事:
野菜農家(1.5h)
きっかけ

ご夫婦で 農業にビジネスチャンスを感じたことです。就農者が少ないということは、それだけ参入しやすく、人気事業のような厳しい競争にさらされずに経営ができるんじゃないかと考えました。26歳から農業で「メシを食う」ことを考え始め、岡山県の農業大学校の講座を受講したり、近郊の農業体験に参加するなどして情報を集めるようにしていました。

移住先の選定について

就農相談会に参加するなど、就農に向けて本格的に準備を始めたのは30歳ごろからです。北は岩手から南は鹿児島まで検討しました。 最終的に岡山県に決めたのは、就農支援制度があったことと大阪からの距離が近かったことが大きいです。知人を呼んだりできますし、それまでの生活の本拠地に近いというのはやはり便利です。

九州などの雄大な自然の中での農業も考えたのですが、農産物の消費地までの距離を考えたときに手間が大きく不利ではないか、あと、生活の面でも学校や、医療などは田舎だとどうしても不便になるので...。瀬戸内市は街からも近く、生活、仕事の両面でいい場所ではないかと考えこの場所を選びました。

移住してからこれまでついて

イチゴの苗の植え付け 2年間の県の農業実務研修を受講しながら、20アールの土地を借りて就農をしました。家は研修に入る前に農協が空き家を見つけてくれ、そこを借り今でも住んでいます。

私が就農したころはIターン就農が珍しかったので、最初は周りからも「来年は帰るんか。」といった声がありましたが、3年目ぐらいになると、周りから、「土地を借りて作らんかね。」という声がかかるようになり、地元で認められるようになったんだなと感じました。

ただ、地元に若い農家の方がいなかったため、相談ごとや、話し相手は、70歳を過ぎた高齢の方ばかりでした。「若手を紹介するから相談するといいよ。」と紹介された方も65歳だったり...。あまりに世代が違うので、そのことに戸惑いを感じたりもしました。

近年は、Iターン就農もふえてきたこともあり、地元のほうでも新規就農者を受け入れる雰囲気ができつつあると思います。

就農を考えている方へ

冬瓜の収穫 今は1.5ヘクタールの農地を借りて、産地の野菜の白菜、冬瓜、キャベツ、それから冬場のイチゴを中心に栽培しています。その他にも、面白そうだなと思う野菜をいろいろと作っていますが、地域により主力産品が違いますし、販路や、農協との関係も保ちながらやっています。この地域は比較的色々とチャレンジして作れますが、地区によっては作物はナスだけ、というような地域もあります。就農に当たっては、産地のものを大事にするのは重要だと思います。就農したその地域で、認められないと「農地を貸そう。」ということにはなりませんから。

販売方法も様々ありますが、地域によってやり方が違いメリット、デメリットもあると思います。

栽培のことだけでなく、地域の情報や、農協のこと、販路のことなども、事前に情報収集することが重要だと思います。

今は私自身この地域に来て10年たち農業実務研修の受け入れも行っていますが、研修生には、農業の様々な可能性や、地元に溶け込むために必要なことなどを自分が知る限りのすべてを伝えるように心がけています。

とうもろこし また、資金や経営のことに関しては、周りの10人に聞いたら10人から違った答えが返ってくると思います。それぞれ事情や経営方法というのがあるでしょうし、聞いたからといって、そのとおりになるわけでもありません。だけど、こうした情報も可能な限り集めた方がいいと思います。私も、研修中に農協や、受け入れ農家にいろいろと聞いて勉強しました。

その上で自分で「こういう経営をするんだ」という決断をし、自分でコツコツと頑張ること。それが大事だと思います。また、就農してはじめてわかる事がたくさんあるので柔軟に考え、行動する事、その全てに責任を取る覚悟をもって欲しいと思います。

これからのこと

もっと、この地域で就農する人が増えていってほしいです。今借りている1.5ヘクタールの農地のうち、一部は、いま受け入れている研修者が就農するときのために借りています。意欲をもった人が就農しやすいようサポートを続けたいと思います。

※この内容は、平成22年7月に行ったインタビューを元に編集し作成しています。