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先輩移住者の体験談

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【就農】~トマトに魅せられて~鎌田 茂さん~

鎌田茂さん

鎌田茂さん
移住形態:
Iターン
移住時期:
平成28年(2016年)
前住所:
東京都
現住所:
新見市
移住のきっかけ

38歳の時に、高松の支店に異動された鎌田さん。初めて地方暮らしを経験されました。空が広く、山が近い、野菜も自宅で家庭菜園を営み、自分で作ったものを食べる―。地方暮らしの喜びに目覚めたことが、移住のきっかけだそうです。休日は、一日中畑に行き、平日も出勤前に1時間ほど汗を流すほど。「40歳は人生の折り返し点。自分のやりたいことをやりたい」と思い、奥様も巻き込んで一緒に移住の情報を集め始められました。

新見市との出会い

インターネットで情報を集めたものの、なかなかイメージが湧かなかったそうです。そこで、大阪の「新規就農フェア」に参加し、各自治体のブースに行って相談する中で、新見市から積極的に「家族連れで見に来て!」と誘われ、バスツアーで初めて新見市を訪問されました。

岡山県自体が、研修・支援体制がしっかりしているのはもとより、家族補助などの支援制度も充実しており、波長が合ったとのことです。最終的には、人と人の関係なので、熱意をもって受け入れてくれる人たちに出会えたということが決め手になったそうです。岡山県の果物や野菜づくりの特徴として、高価格のものを手間をかけて作っている様子を感じ、自分でもできそうだと思ったそうです。現地に行って見る、聞きたいことはドンドン聞く―「この人に教わりたい!」いう人に巡り会えることが大切とのこと。

1年間の実務研修

実務研修は、もう二度とやりくないほど厳しかったそうです。師匠のトマト部会長は、本当は優しい方だそうですが、独り立ちさせるために厳しく指導されたそうです。

研修期間中に、地域の気候に慣れていくとともに、地域に溶け込んでいかれました。都会と違って、地域の協力がないと、家も「ほ場」も手に入らないとのこと。(地域には空き家が多いが、「空き家バンク」に載っていないことも多い。)地域活動への参加を通じて、徐々に地域の人々と知り合いになっていきました。

トマト栽培

鎌田茂さん トマトは、3反で1千万円の売上げがあるそうです。熟練すれば夫婦でなんとか生活できるようになります。就農場所の土作りが大事で、そのためには、土を弱らせないことが重要です。土に病気がつくと治りません。

ハウスは1棟250万円ほどかかるそう。更に組み立てを業者に頼むと4~50万円かかります。現在、鎌田さんは、2反で6棟を保有しているそうです。

12-3月期は農閑期で、自己啓発に使ったり、除雪のバイトをすることもあるそうです。

資金

農林中金で無利子700万円借り入れたそうです。細々としたものが多く必要になるので、お金の計画はしっかりと行う必要があるとのこと。果物は新たに苗木を植えると3年間、無収入ですが、トマトであれば1年目から収入が得られます。鎌田さんの場合、初年度1反で450万円の売り上げがあり、半分が手元に残ったそうです。2年目はトマトの単価が高騰したので、2反で1000万円を売り上げ、この時に借金を返したとのこと。3年目の今は800万ほどの売上げ、将来的には3反で1000万円をめざすそうです。

生活

買い物は、車があれば15分ほどでスーパーがあるほか、今はネットで何でも買えるので不自由はないそうです。農作業用の部品なども通販で手に入るとのこと。

病院は、スーパーの近くにあり安心です。小児科の救急は倉敷までいくものの、その他は市内にあります。不便なことは不便。しかし逆に、人がいないので感染症にはかからない、カゼもひかない、病気をしなくなる、というプラスの面も多いとのこと。

小学校は、統廃合が進んでいるものの、家の前までスクールバスが来るので安心です。全校生徒30名で、複式学級ながら目は行き届いているそうです。最初、子どもがなじめるか不安だったそうですが、今ではすっかりなじんでいるとのこと。

地域

「村を好きになることが大事」と鎌田さん。地域の人たちに尊敬の念を持って接することで、親切に助けてもらえるそうです。就農者は基本的に若いので、期待も大きく、地域は助け合いが大事とのこと。草刈り、寄り合い、水路のメンテナンス、氏神様を祀る行事、お祭り、PTAや消防団等多くの活動があります。自分たちの村は自分で守らなくてはいけない、との意識が大切です。

いわゆる古民家であるため、水回りの改修は必須になります。下水はないものの、市に浄化槽を設置してもらえます。冬は寒いです。ムシも出るものの、家賃はとにかく安い!9DK畑付きを月1万円で借りているそうです。

農業を目指す方へ

「農業は単純作業の積み重ねです。雇われてやるとつまらない。自分でやるほうが絶対に楽しい。トマトの表情は毎日変わる。朝、トマトの顔を見るのが楽しみで、夜明けとともに目が覚めます!!」とのこと。

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