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真庭市のお知らせ
真庭市の循環型社会に関する取り組み
真庭市では、木質燃料を使ったバイオマス発電や、液肥を活用した循環型農業など、循環型社会の基盤整備を進めています。
本記事では、真庭市の循環型農業に関する取り組みを紹介します。
木質バイオマス発電
真庭市では、循環型社会の基盤整備の一環として、2015年から「木質バイオマス発電」に取り組んでいます。
「木質バイオマス発電」とは、木を燃料とした発電のことです。
森林作業で発生する未利用木材や、製材所から出る端材を主な燃料として使用します。
木質バイオマス発電には、以下のメリットがあります。
・二酸化炭素排出量を削減できる
・林業や地域の活性化につながる
・太陽光や風力と違い、天候の影響を受けにくい
真庭市の木質バイオマス発電の年間発電量は、約7920万kWhです。
これは一般的な家庭の電力使用量(年間3,600kWh)に換算すると、約22,000世帯分です。
2025年7月現在、真庭市の世帯数は17,322世帯です。
発電した電力は市内公共施設に共有したり、電力会社に売電するなどしており、各家庭に直接送電されているわけではありません。
しかし、数字上とはいえ、市内の一般家庭が必要とする電力を市内で賄えているということは、大きな意味があるといえるでしょう。
なお、木質バイオマス発電が始まることで、真庭市のエネルギー自給率は、2020年には62.3%となっています。
また、経済面では約24億円が地域内に留まるなど、経済循環も生んでいます。
◆詳しくはコチラ>>木質バイオマス発電とは?|真庭市のSDGsの取り組み紹介
◆参考:バイオマス発電を支える地域の木材と運転ノウハウー岡山県・真庭市で2万2000世帯分の電力を作るー(自然エネルギー財団)
バイオ液肥
真庭市では、家庭や事業所から出る生ごみ・し尿・浄化槽汚泥をメタン発酵させて、「バイオ液肥」として再資源化しています。
「液肥」とは、液体状の肥料のことです。
生ごみ・し尿・浄化槽汚泥といった有機性廃棄物をお金をかけて処理するのはなく、再び資源として活用することで、持続可能な社会を目指しています。
なお、作られたバイオ液肥は、市内各所の「バイオ液肥スタンド」で無料配布されており、農業や家庭菜園などの使用されています。
また、バイオ液肥の成分検査の結果は、真庭市ホームページにて公開されています。
◆詳しくはコチラ>>バイオ液肥とは?|真庭市のSDGsの取り組み紹介
真庭SDGs円卓会議とは
真庭SDGs円卓会議とは、SDGsを市民運動として推進していくための組織です。
真庭SDGsパートナーを構成員として、以下の活動に取り組んでいます。
・SDGsの理念、目標を理解し、真庭市が目指すSDGs未来杜市の実現に向けて、構成員自らが可能な取組を積極的に実行し、その取り組みを広く周知する
・構成員同士の連携により、取り組みの効果を一層広げる
・統一的に推進する取り組み、事業を確認し、すべての構成員が一致協力して推進する
◆リンク:真庭SDGsパートナー|真庭市総合政策課
また、「円卓会議」とあるように、年に1度、真庭SDGsパートナーと真庭市民が一堂に会するシンポジウムも開催されています。
令和元年から始まり、2025年6月までに6回開催されました。
シンポジウムでは、専門家による基調講演や真庭SDGsパートナーによる事例発表、代表者によるディスカッションなどが行われます。
ディスカッションは、市内の企業・団体だけでなく、高校生も参加するなど、多様な世代が顔を合わせ、情報共有・意見交換が行われる点が特徴です。
シンポジウムの最後には「真庭SDGs行動宣言」が発信され、今後取り組むアクションが宣言されます。
地元ケーブルテレビによる生放送やYouTubeでのライブ配信も行われるなど、市内全体でSDGsについて考える1日となります。
◆詳しくはコチラ>>真庭SDGs円卓会議|SDGsを市民運動として推進していくための組織
関連リンク
・いつか絶対、林業が花形になる日が来る。林業のイメージがガラリと変わる、真庭びとの物語。|真庭びと019 小林建太さん
・真庭SDGs・バイオマスツアー|真庭で体感する、森や自然と共にある暮らし
真庭市交流定住センターでは、市内の林業業者をまとめたパンフレット「林業のススメ」を配布しています。
「林業会社に就職したい」「移住して森に関わる仕事がしたい」という方は、以下のバナーよりお申し込みください。
なお、お問い合わせの際は、お問い合わせ内容を「林業パンフレット送付希望」にしていただきますよう、よろしくお願いいたします。